▼制作時のこだわり [CG講座(3)]


    髪のハイライト

髪の毛の情報を増やす一工夫として処理してます。
天使の輪という別名もある処理です。

髪の流れに沿ってパスでギザギザを描くようにして
ハイライトをつけていきます。
不透明度を調整して覆い焼きカラーで乗せてあげます。(髪ハイライト1)

「髪ハイライト1」のレイヤーをコピーして、拡大→ぼかしたものを
不透明度を調整して覆い焼きカラーで乗せてあげます。(髪ハイライト2)


    

瞳の中には秘密がいっぱいです。
まず、白目と白目の影を塗り、瞳のベースの色を塗ります。
キャラをの魅力を生かす重要な部位ですので小さい面積
でありながら他の部位に比べレイヤーと手間かかります。

白目を描き、瞳をラインの通りに塗りつぶします(図1)

瞳の中の描きこみ。ここでは4つの処理をしてます。
・濃い緑色の「黒目」
・三日月の形状の「黒目飾り」
・小さい点「黒中心」
・三日月ライト「目焼き」

この絵の乙姫の左目の場合、こちら側に視線を向けさせ
る工夫として瞳の中心から黒目、黒中心などを右寄りに
配置して視線を誘導しました。(図2)

瞳の上部からボケたブラシでグラデーションを作成します。
2工程でやってます。(図3)
・「黒目」と同じ色で1層目グラデーション
・「黒色」で目ラインになじむ程度にグラデーション

ハイライトを入れて完成です(図4)
「黒中心」よりちょっと上の位置が今回のポイントです。




    髪の毛仕上げ

髪の毛を仕上げていきます。
乙姫と有海の髪の毛の先端に覆い焼きカラー(リニア)で明るくして
メッシュをいれたような感じにします。
重い印象のあった毛先が軽い感じになりました。

瑠璃歌は陰になっている部分を「色相・彩度」の調整レイヤーで
若干濃いマゼンタ寄りにして強調してあげます。




    表情仕上げ

睫の端に茶色でグラデーションを入れてあげて馴染ませます(図1)
頬の赤みとハイライトを追加します(図1)

リップクリームをひいてあげるイメージで唇を表現してあげます。
唇と舌にハイライトを入れて完成です。(図2)

唇表現などの描画に関しては微妙に見えるか見えないかが
自分的なトレンドです。
そうした細かい表現を積み重ねて「なんか綺麗に見える」と思わ
せる絵を沢山提供していきたいですね。



    ライントレス

この処理によって主線ラインと塗った部分がなじみ深くなり
柔らかな印象になります。
必須の処理です。

線画が黒いままだとキャラから浮いて見えるので、
線画に色を入れて馴染ませます。
髪の色が明るい瑠璃歌だと変化がよくわかります。
ひとまずこれでキャラは完成です。
 
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