▼制作時のこだわり [CG講座(1)]
「きすこい」のCG彩色、超大変なんだぜ?それをもっと色んな人に知ってもらいたい !
もっと評価してもらいたい ! …ような気がする。
そんないやらしい感じの下心から生まれたこの企画、「「きすこい」のCGが出来るまで。」
面倒くさい絵程気持ちいい楽しい、そんな自分で自分の首を絞めるM属性グラフィッカー達が
「きすこい」のCG製作過程を若干の豆知識とかなりの苦労話を織り交ぜて紹介します。

それでは、しばしお付き合い下さいませ。
    製作環境

CPU : Pentium Dual-Core E2180 
RAM : 4GB
OS : Windows XP SP3
Software : Photoshop 7.0J / Photoshop CS3

現状の社内の最高マシンですねー。
メモリを4GB搭載して無駄に喜んでるとか云ってはいけません。


    原画

原画さんが描かれた線画です。
雑誌の見開きで使うとの事なので、A3サイズ横置きの寸法
W5,790×H4,093ピクセル、
画像解像度は350dpiで作成してます。
着色も開始してないのにこの時点でかなーり重いです。
レイヤーが増えていくと凄く重くなるんだろうなーと思いつつ作業開始です。




    塗り分け

パーツ毎に塗り分けていきます。
ウチはやんごとない会社様から分家なので教えに従い
地塗りレイヤーは1枚にて全てのパーツ塗り分けします。
作業中の注意ではアンチエイリアスを切ること、そしてわか
りやすい色で塗る。
この2点を厳守してひたすら塗り分けします。
肌を寒色系の色で塗ると気分がダウナーな感じになるので、
なるべく暖色系の見易い色で。はみ出し、塗り残し厳禁。

使うツールは「鉛筆」「消しゴム」「なげなわ」3つです









線画を非表示にして拡大してみました。
ギザギザになってますが、こうしないとパーツ毎の選択範囲が
取れないのです。


    地塗り

これが今回の色パレットのファイルです。
用意されてある色パレットから色をスポイトしてきてベースの色を塗って
いきます。
各キャラ、服装毎に用意してあるのですが
今回は例として乙姫のパレットを載せてみました。
並んでる丸は左から、ベース色、1影、2影の順番で並んでいるので、
パーツ毎に一番左の丸の色をスポイトして塗り潰していきます。















目に優しい色になりました。精神的にも落ち着きました。


    1影 2影 ハイライト ねこ

光源を意識してひたすら塗ったり削ったりぼかしたりして影を塗っていきます。
ハイライトは光源側からグラデーションツールでうっすらと光らせてあげる処
理と、細かい箇所に小さいハイライトを入れてあげます。

ねこは毛の流れに沿って、模様と影を入れてあげました。

キャラ塗りでの使用ツールに関してですが、
私の場合沢山のモノを使いこなせない人間なので使用する機能少ないです。
ブラシに関してはボケ具合によって「ボケ小」「ボケ中」「ボケ大」の3つのみ、
あとは、肌の質感を出す「ぼかし」ツールを基本に着色を進めて行きます。
あ、髪の毛だけに関しては「パス」ツールを用います。
業界必須の機能ですな。

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