▼制作時のこだわり [CG講座(2)]


    テクスチャ貼り(1)

山場のテクスチャ貼りです。
あらかじめテクスチャを作成しておきます。
今回は8種類のテクスチャを使います。
















感覚的には何回でもやり直せるプラモデルのデカール貼りです。

まず最初にメインの矢絣模様のテクスチャを乗算で貼ってみました。
完全に着物の流れを無視してるので全く立体に見えません。


    テクスチャ貼り(2)

着物の流れに沿ってテクスチャを回転させてあげました。
さっきよりはだいぶ良くなりましたが、ただ回転させただけなので、
どうしても丸みは表現できません。
乙姫の襟、胸の辺りに違和感を感じます。

ちなみに自由変形のショートカットはCtrl+Tです。
(Windowsの場合)
ショートカットキーは怖くなーい。



    テクスチャ貼り(3)

フォトショップ様の力を借りてテクスチャを着物の流れに沿って曲げ
てあげます。
無理に曲げても後で自然に見えるように修正する手間が増えるだけなので、
基本的に大きい面積の部分をゆるく曲げてあげる程度にしておきます。
これだけでもかなり作業時間を短縮できました。














曲げた事によってテクスチャの画像が荒れるので、綺麗に修正しつつ、
曲げきれない細かい部分は地道に描いていきます。
矢の模様は二列毎に逆方向に向かってる事を忘れて描いてしまって
修正する事がたまにあります。
















地道な作業の甲斐もがあってか、しっかりと丸みの表現が出来ました。
実は涙ぐましい努力をしてるわけなのです。



    影強調

テクスチャを乗せた事で影の色が薄くなってしまったので、
テクスチャの上から不透明度を調整した影を乗算で乗せて影を強調
してあげます。
ちゃんと立体に見えるようになりました。
ベタ貼りと見比べると一目瞭然です。


    テクスチャ完成

帯、巾着袋、乙姫の髪飾り、有海の髪飾り、風呂敷にも
同様にテクスチャを貼っていきます。
風呂敷、帯はレイヤーの合成モードをスクリーンにして貼ってあります。
「きすこい」のCGはテクスチャが多いので中々大変です。
大体この作業で気力を根こそぎ持っていかれます。
 
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