作品紹介


■物語
 物語は、神立ヴァンチェスタ魔法学院に、主人公・六桜琥珀が転校してきたところから始まる。琥珀は、日本では学べない魔法を学ぶために、遙々この学院へ留学してきました。
 琥珀が目指すのは、視力を失ってしまった妹・日奈々の瞳に光を取り戻すこと。そのため修行を積み、上位の魔力を手に入れなければならない。だが、そんな琥珀を心配し、妹の日奈々も留学についてきてしまう。
 そして、転校早々に、琥珀は強力な精霊を見事に鎮め、その実力を知らしめる。そして「転校生は強いらしい!」という噂が広まり、琥珀は学院の注目を集めてしまう。
 時は折しも、マトゥリタと呼ばれる昇級試験の目前。不慣れな異国での学院生活。迫る難関を前に、慌ただしい学院生活が始まります。

■世界観設定

 水の神都・ヴァンチェスタ。
 神々が残した奇跡の力、“魔法”を人々に伝えた始まりの場所。
 四つの神都の一つであり、その中でももっとも美しい街。

 全てはここから始まる。
 まるで、小さな小石が水面に落ち、波紋が水面を拡がるように。
 ゆっくりと大きく……

 水の神都・ヴァンチスタ。
 西欧にあるその都市は「もう一つのベニス」と呼ばれ、縦横に水路の走るその街並みは、世界でもっとも美しい水上都市と言われている。
 また古代王国時代から続くその都には、白亜の王宮や瑠璃の教会など昔から受け継がれてきた建築物が建ち並び、訪れる人々にその歴史の美しさと雄大さを感じさせずにはいられない街でもある。
 だが人々にとっては、その美しい景観ですら飾りでしかない。
 なぜならそう、人々はこの街に別のものを求め訪れるのだから……


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